よこやま整形外科 手とリウマチクリニック

コラム column

2025.10.17

再生医療・PFC-FD療法における問題点~運動療法の重要性について~

PFC-FD療法はさまざまな利点がある治療法ですが、治療を行うにあたっての問題点もあります。

1)まず、貧血がない方がいい!

「PFC-FD療法」は、自分の血液から血小板を多く含んだ成分PRPを活性化させ、抗炎症成分再生を促す成分を高濃度抽出したものを注入します。貧血のある方は血小板数も低下しています。その場合、血小板から抽出する成長因子の濃度も低下することになります。もともと貧血のあるような方は造血剤(内服薬の鉄剤など)で貧血を改善してから治療を開始すべきです。

2)関節症にいたった原因を取り除く必要があります!

ひざ関節症にしても母指CM関節症にしても、変形症に至った原因があります。

例えば、ひざ関節症では膝周囲の筋力低下です。大腿四頭筋(太ももの筋肉)の力が弱くなると膝の曲げ伸ばしをしたときや歩行時に膝には異常な不安定性が生じています。膝の不安定な動きによって膝軟骨はする減りやすくなってしまいます。PFC-FD療法によりひざ関節部の炎症が改善しても、膝の不安定が継続していれば軟骨はすり減りやすい状態のままです。そのため、PFC-FD療法を行う前後では、膝周囲の筋力をつけるような運動を継続していくのが大切です。

3)PFC-FD療法には関節への負荷が重要です!

PFC-FD療法をしたあと、しばらく静かにしずかにしておいた方がいいのか?という質問を受けます。軟骨は荷重や負荷がないとどんどん委縮していきます。

たとえば、宇宙で人の膝に幹細胞を投与しても、それだけでは膝軟骨は再生しません。

そこに、物理的な力がかからなければ地球で保っていたのと同じ組織は再生しないのです。

つまり、関節への荷重負荷と関節周囲を使うような運動は非常に大切でなのです。

当院では、注射後には適切な指導のもと運動療法(リハビリテーション)を行っていただきます。

PFC-FD注射を行うだけで、回復すると思われる方も多いかと思いますが、注射後のケアをする方が確実に治療効果は上がります!

再生医療についてご質問ある方はお気軽に相談にお越しください。

※再生医療は自由診療(保険外診療)となりますので、ご了承ください。

アクセスAccess

金沢駅から徒歩10分、武蔵から徒歩2分。駐車場完備。
バスや電車でのアクセスも便利な立地です。

アクセス方法

初診の方へVisitor

診療の流れや、お持ち物、ご予約やお支払い方法
などについてご案内いたします。

初診の方へのご案内
Yokoyama Orthopedics - Hand & Rheumatism Clinic

お電話でのご予約・ご相談

076-224-6001

当医院では、ネット予約はおこなっておりません

© 2021 Yokoyama Orthopedics Hand&Rheumatism Clinic
症状に関連する病気や受診の目安がチェックできます